7 月
29
2009
0

かなり実践的:書評「Google Android アプリ開発ガイド」

今回は「Google Android アプリ開発ガイド」についての書評です。


“Google Android アプリ開発ガイド” (柳井 政和)

概要

  • 系統…狩猟系と農耕系のどっちって言われたら、もろ狩猟系!
  • 著者は…柳井 政和さん
  • ページ数は…389ページ
  • 価格は…3150円(税込み)
  • 発売日は…2009年6月24日
  • 対応SDKは…Android SDK 1.5 r2対応

目次

  1. 開発の準備 (←セットアップとか)
  2. サンプルの利用 (←とりあえずLunarLanderを読んでみる)
  3. サンプルの改造 (←LunarLanderをベースに改造してみる。タッチパットとかセンサーとかサウンドとか)
  4. Androidの基本 (←いったんゲームから離れて必要になりそうな知識収集)
  5. インターネット、HTMLの利用 (←HTTPとかWebViewとかAndroid向けサイトとか)
  6. シンプルなアプリケーションを作ってみよう (←サンプルアプリのソース5つ)
  7. 開発を便利にするハック (←カスタムビューとかリフレクションとかZIPファイルとか)
  8. リリースへの道 (←野良アプリやAndroidマーケット公開へ)

実際どうよ?

  • この本はコンセプトがハッキリしています。本の冒頭でも触れてますが、教科書的に網羅するのではなく、ゲームを作りたい人がAndroidで必要な知識だけを調べていった時の防備録といったところです。アプリリリースまでの最短ルートというか。
  • チャプター2から3にかけて、LunarLander(SDKに付いてくる月面着陸ゲームのソースコード)を読んで、理解できたらちょこちょこ改造しようってあたり、かなり現実に即してて高評価。やっぱり読んで理解して改造ってのが基本だよね。
  • Android向けサイトあたりはちょっと異質で、このコンセプトからするとちょっと遠回りな気もするけど、何気にJavaScrpitとJavaの連携もやってて高感触。
  • ゲームというか、アプリを作るために直接関係ないところはスパッと切っている。正直、ちょっとこの内容では足りない気もする。(でもそこがマイナスでないところが良い)
  • ここまでコンセプトがはっきりしているなら、勢いで一回通して読むにはちょうど良い気がする。そういう意味で1冊目におすすめ。

どんな人にオススメ?

  • ゲームを作りたい方の1冊目
  • 詳しい仕組みは後でいいから、とりあえずアプリを作ってみたい方の1冊目
  • 勢いをつけて1冊通して読みたい方

気になった方はチェックしてみてください。

Google Android アプリ開発ガイド

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7 月
28
2009
0

何かと玄人志向な本:書評「Android 1.5プログラミングバイブル」

今回は「Android 1.5プログラミングバイブル」についての書評です。


“Android 1.5プログラミングバイブル” (布留川 英一)

概要

  • 系統…狩猟系と農耕系のどっちって言われたら、狩猟系だな。
  • 著者は…布留川 英一さん
  • ページ数は…399ページ
  • 価格は…2940円(税込み)
  • 発売日は…2009年6月
  • 対応SDKは…Android SDK 1.5 r2対応

目次

  1. AndroidとJava言語 (←概要)
  2. Androidアプリ作成の基礎 (←セットアップとかHello worldとか)
  3. 基本API (←図形とか入力イベント処理とかサウンドとか)
  4. ユーザーインタフェース (←各種Viewやボタンなどのコンポーネントなど)
  5. データの読み書きと通信 (←ファイル・DB・HTTP・ソケットなど)
  6. アクティビティ (←Android特有のアクティビティ・インテント・サービス・プロバイダなど)
  7. デバイス制御 (←カメラ・位置情報・センサー・ホーム・ウィジェット)
  8. アプリケーションの作成 (←ゲームやメモ帳などのサンプルアプリ)
  9. 付録 (←iアプリからの移植とかXMLでのレイアウトとか)

実際どうよ?

  • 概要やHello worldあたりまでは他の書籍とほぼ同じですが、実際にAPIの説明が始まるチャプター3からは、主なAPIを使ったサンプルソースを示し、そのソース解説とともに主なメソッドの説明をするといった流れで進みます。機能のくくり出し方が上手なのか、個人的にはこのスタイルは結構理解しやすかったです。
  • 書籍としての制限なのかも知れませんが、XMLを使ったレイアウトは付録で扱っている程度であり、本体内ではすべてonCreate()内でレイアウトを組んでいます。仕組みを理解するための一教材としてはアリだと思うのですが、MVCが崩れちゃうし、この本だけ見た人はXMLを使ったレイアウトがオプションだと思うんじゃないかなぁ。うーん、意見の分かれるところ。
  • 説明の仕方はボトムアップです。入力イベント(チャプター3)やGUIコンポーネント関係(チャプター4)、IO関係(チャプター5)の説明が先にあり、Intentを使ったActivityの呼び出しや、Service・ContentProviderなどAndroid独自の部分の説明はチャプター6と結構後ろの方にあります。チャプター6でやっと全部つながったーという感じ。さすがにViewクラスとはなんぞや?(Hello world内で説明)や、ライフサイクルの話(チャプター3のキーイベントで説明)は先に済ましていますが、この辺もちょっと違和感。iアプリとか作ってた人から見るとこの流れが理解しやすいのかな?とか。
  • レイアウトにXMLを使わず、ActivityのonCreate()内で動的にレイアウトを組んでいることもあって、Activityクラスを継承しているクラス名が「なんちゃらViewEx」となっていたり。この辺読者レベルによってはミスリードにならないかなぁとちょっと心配。
  • チャプター7で、独自HomeアプリとAppWidget(Homeに貼付けるウィジェット)の作り方の説明をしているのは高評価。他の本では扱ってないトピックであり、Androidっぽいところでもあるので、この部分のために買っても良いかも!
  • 付録扱いであり、あまり解説はしてないものの、iアプリをAndroidにポーティングした例が載っているのも高評価。こうすべし!というのではなく、あくまで移植例と言った感じ。
  • プログラミングバイブルとは、ちょっとタイトルで釣りすぎたかも。

どんな人にオススメ?

  • Homeアプリやウィジェットを作ってみたい人
  • iアプリの移植作業を検討している人
  • Android本の1冊目としてはオススメしない

気になった方はチェックしてみてください。

Android 1.5プログラミングバイブル

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7 月
05
2009
0

書評「Google Androidプログラミング入門」

今回は「Google Androidプログラミング入門」についての書評です。

この本は、2008年2月に日本初の本格的なAndroidプログラミング解説本として出版されたGoogle Android完全解説(↓)


“Google Android完全解説 (アスキームック)” (アスキー)

を、Android 1.5対応および新たなトピックを大幅加筆してまとめ直したもののようです。(↓)


“Google Androidプログラミング入門” (江川 崇, 竹端 進, 山田 暁通, 麻野 耕一, 山岡 敏夫, 藤井 大助, 藤田 泰介, 佐野 徹郎)

概要

  • 系統…狩猟系と農耕系のどっちって言われたら、これは狩猟系・・・と見せかけて農耕系かも。
  • 著者は…江川崇さん、竹端進さん、山田暁通さん、麻野耕一さん、山岡敏夫さん、藤井大助さん、藤田泰介さん、佐野徹郎さんがパート毎に担当
  • ページ数は…648ページ
  • 価格は…3990円(税込み)
  • 発売日は…2009/7/1
  • 対応SDKは…Android SDK 1.5 r1対応

目次

【第1部 基礎知識】

  1. Android SDKの概要
  2. Android開発環境
  3. 開発ツール

【第2部 開発の基本】

  1. Androidアプリケーションの4大要素
  2. アクティビティ
  3. インテント
  4. サービス
  5. データ入出力と永続化

【第3部 画面要素】

  1. ユーザーインターフェイス
  2. グラフィックス

【第4部 実践開発】

  1. アプリケーションモデル
  2. セキュリティ
  3. リソースと国際化
  4. センサーAPI
  5. 地図表示とロケーション
  6. テスティングフレームワーク

【第5部 応用開発】

  1. Input Method Framework
  2. ConnectivityManager
  3. カメラ
  4. メディア
  5. JNI(Java Native Interface)
  6. アプリケーションの実行結果を解析する
  7. ソースコードの探訪
  8. Androidの開発用端末
  9. アプリケーションの配布

【付録A】

  1. ウィジェットカタログ

実際どうよ?

  • 元になったGoogle Android完全解説が未だに手放せない人は迷わず買うべきです。例として使われているサンプルコードは前書の流れをそのまま使っていますが、解説は全面ブラッシュアップしています。内容を理解している方も一度さらっと読むと新たな発見があるかも知れません。
  • 著者陣を率いる江川さんは日本Androidの会 SDKワーキンググループリーダを務めているほか、Google API Expert(Android)でもあります。他の著者陣も株式会社豆蔵の社員の方の様で、スキルの高さを伺わせます。
  • ここ数ヶ月でAndroid関連の書籍も充実してきており、他の書籍で扱っているトピックか大体被ってしまっている状況が続いていますが、この本はページ数が多いこともあり他の書籍で扱ってないトピックが多いです。特に第4部以降で顕著であり、日本以外でも自作アプリを使ってもらうためのリソースと国際化、最近のJava開発では必須になりつつあるテスティングフレームワーク、日本語変換など入力値を推測・加工することで入力補助を行うInput Method Framework、最近NDKが出たことで一気に注目されつつあるJNI(Java Native Interface)などは、Webを含めてもきちんとまとまっている情報が少ないので、大変助かります。
  • 各トピックの始まり、または言葉では説明しにくい動作を扱う場合など、全体を通してフローチャートや状態遷移図などが随所にちりばめられており、すごく理解しやすいです。特にAndroidの場合、ActivityやIntentの扱いが独特なのですが、これがイメージとしてスッと理解しやすくなっているのは大きいです。
  • 何気にParcelable(JavaのSerializableのようなもの)の解説があるのも助かります。
  • (個人的には)将来青本と呼ばれるぐらい定番になる気がしています。まいむぞうは未だにGoogle Android完全解説を手放せなかったのですが、やっと捨てれます。

どんな人にオススメ?

  • Androidの本を持ってないので、末永く使える本を1冊欲しい方
  • 欲しいAndroid本がたくさんあるけど、何冊も買えないよという方
  • Androidはある程度知っているけど、もっと深く広く知識が欲しい方
  • まいむぞう的には激しくイチオシ

気になった方はチェックしてみてください。

Google Androidプログラミング入門

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