6 月
28
2009

Android Bazaar and Conference (ABC) 2009 Springレポート

Android Bazaar and Conference (ABC) 2009 Springに参加してきましたのでレポートをお届けします。

Ustへのリンクも張っておきますので、興味ある方は動画もご覧ください。

Google クリスさん

  • Docomoから発売されるHT-03Aは7月上旬の発売予定(だと思う)→アップデート:7/10発売決定
  • Android MarketではHT-03Aの発売から2ヶ月は無料アプリのみを配信する(ユーザに課金の心配なくダウンロードの習慣をつけるため)
  • 現在Android Marketには日本人向けアプリが少ないので、日本のアプリをどんどん公開して欲しい
  • 日本向けアプリを教えて欲しい(何に使うかはまだ決まっていない)
  • ADC2に応募したアプリは、ADC2の終了(11月ぐらい)までは無料アプリとして公開しなければならない

Docomo 山下さん

  • HT-03Aは安い!!(らしい。現時点ではまだ企業秘密)
  • iMode入ってません。素のAndroid。Docomo色はあまり付いていない。
  • 「羅針盤」というプリインストールアプリが入っている。1つのアプリだが機能は4つあり、方位磁石、水平器、ランドマーク、星座盤の4つ。ランドマークはwikitudeみたいな機能のアイコンぽいもので、API公開しているのでランドマークは増やせるみたい。星座盤はGoogle Sky Mapみたいなもの。
  • 全世界の携帯普及率は、前年度比11%増だが、スマートフォンに限れば50%以上の伸びを示している。

KDDI研究所 堀内さん

  • au直轄部門ではなく、外部の技術開発部門の視点としての講演であり、事業に踏み入ったことを話せる立場にない。Androidへの期待を中心に話をする。
  • 従来は、キャリア毎のトップメニューからコンテンツを辿ることが多かったが、現在はgoogleなどの検索結果や、ブックマークから辿り着くことが多くなってきており、従来のコンテンツビジネスは難しくなってきた。
  • オープンにする事によるメリットの他に、クローズにする事によるメリットもあるので、その戦略的にバランスを取ることが大事ではないか
  • 携帯としてのAndroidと、テレビなどの家電に組み込まれたAndroidをうまく連携させ、携帯を情報HUBとして利用できるようなモデルを考えている
  • Q:auからのAndroidは来年以降という社長発言があったり、Android関係の企画に求人が出ていることが話題になっているが。→ A:経営判断上そうなったようですね。新しい事業には新しい人材が必要だと思います。

Androidのオープンソースアプリ戦略 佐々木さん

  • 中国はOPhoneを投入予定。OPhoneはAndroidをベースとしているが、OS層からミドル・アプリケーション層まで、各層を独自に拡張しておりそこを個性付けしている。アンドロイドはApache Licenseを使っているため、その拡張部分をクローズにすることでビジネスに発展させやすい。
  • Droidgetというウィジットプレーヤー(ミドルウェア)を作っている。これはWebKitコンポーネント(WebView)を拡張して実現されており、ウィジット用マーケットも計画中。
  • 同じWebKitベースであるiPhone上のSafari上でも同様のウィジットを動かしているが、ちょっと変更するだけでAndroidでも動く。これらの2つは互換性が高い。
  • Android、WindowsMobie、Synbian、LiMo上にWebKitベースのウィジットプレイヤーを作れば、その上で動くウィジットはかなり共通して動くのでは。

動き出したAndroidによる新ビジネス のりつなさん

  • 昔は毎日ブログを更新、最近はSNSなどで数時間単位でレスが付き、最近Twitterなどでは1時間見ないと流れが追えなくなる。このようにコミュニケーションの粒度は小さく早くなってきている。
  • この先待ち時間無しの入力・即時出力コミュニケーションが主流になっていく可能性が高く、これに対応できるような技術を開発していく必要がある。
  • また、情報への接触が小さく早くなってくると、自分の理想と既存のアプリケーションの実装との差が許せなくなってくるので、同じような機能のアプリが大量にあり、ユーザーの需要を個々に受け止めるようなゆらぎ・多様化が必要。
  • OESF(Androidを組み込み向けに普及推進する団体)では2010年2月に初版の成果を公開する

セカイカメラの作り方 頓智ドットの近藤さん

  • Android版セカイカメラも動いていた!! (けどLANが切れてデモは失敗。残念)
  • 通常Androidアプリは、1つのActivity上に1つのViewという形で作っていくが、セカイカメラは1つのActivity上に複数のViewが乗っている。これはActivity切り替え時にセンサーやプレビューなどが瞬断するため。瞬断はちょっと気になるレベルだとか。(個人的に同じようなの開発しているのでわかるのですが、service使っても一元処理してもプロセス超えてデータ受け渡しするのでパフォーマンス悪いし、共有オブジェクトをスレッドセーフに使うしかないかなと。Android版セカイカメラはiPhoneの設計ポリシーを引き継いでいるのかも?)
  • センサーの入力値を扱うには、Lowpass filter(入力値は常にブレるので均して使う必要がある)の特性が重要。ダルとかクイックとか急激な動きに追従しやすいものとか、色々チューニングしがいがあるみたい。(基本的なコンセプトとアルゴリズムは使い回し効くかも?)
  • カメラのonPreviewFrame()はまだ直ってない。RGBで欲しくてもYvu411で返ってきてしまうので、自作コンバータで頑張るしかない。
  • やっぱりAndroidアプリではみんな性能チューニングで苦労するみたい。情報源としてはAndroid Deveropers BlogとThe Deveroper’s GuideとGoogle I/Oの発表資料が良いみたい。
  • 現状のiPhone版セカイカメラは3Dを使っているが、Android版は2D処理している。将来的には3Dになるかもしれない。
  • センサーの取得値は波打つので、スムーズになりつつ、急激な変化には追従するようなPathfinder(smoozer)を使う

Androidで3Dグラフィックスを極める道Vol.2 高橋さん

  • OpenGL ES関係のリファレンスはhttp://java.sun.com/javame/reference/api/jsr239というリファレンスを見るのが便利
  • 圧縮テクスチャはAndroidでも効果がある。圧縮したまま扱うのでメモリ効率が向上し、伸張はハードで行うので負荷は増えない。ATITCは使用可能。ただし、公式サポートではないので今後未対応のハードが発売される可能性がある。opengl_getExtentionsでハードウェアの種類を取得可能。13fpsが16fpsになったとのこと。
  • Matrix Paletteはボーンアニメーションやスキニングをハードウェア処理することで処理負荷を下げることが出来る。が、Androidでは未対応。ただしGoogle本社にも伝わっているので近々実装されるかも(?)
  • 形状が変化しない背景などの場合は、VertexBufferObjectが有効。頂点データをハードウェア上に置くことでバス転送量を削減できる。gl11.glGenBuffers()、gl11.glBindBuffer()、gl11.glBufferData()、gl11.glBufferSubData()、gl11.glDrawElements()を使う。効果は調査不足でハッキリしてないが、ある程度ポリゴン数が増えてきたら如実に効果が出たという話もあり。
  • SDK 1.5からはGLSurfaceViewを使うと、onPause()、onResume()などをライフサイクルに合わせることが出来る。
  • 遅い部分をNDK(Native Deveropment Kit)を使ってCに置き換える方法が有効かも?

工科大ケータイの現在、過去、未来 田胡先生

  • 2008年初頭、Ubilaboさんの助力により工科大ケータイにAndroidをポーティング成功。2009年からはAndroidの講義を開始。
  • 組み込みは、プラットフォームがないと何も出来ない
  • アプリケーションを意識した特化端末でなければ、汎用端末は難しい。
  • 自宅の余っているPCにRiveCDを入れて立ち上げると、ホームクラウドサーバになるような
  • OSSクラウドサービスセンターを主流にしたい。www.oss.teu.ac.jp
  • ToDo:DLNAを調べる
  • http://www.oss.teu.ac.jp/android/を拡充する予定。講義用資料もダウンロードできる。

パネルディスカッション「アーキテクチャとしてのAndroid」〜クラウドをハブとしてIT系と組み込み系は融合できるか〜 

  • 携帯はテストが大変、SEは初期需要は一巡して現在需要減。
  • ハードメーカーとしては独自仕様にして囲い込みに走る傾向が強い。これはソフトウェアであれば差別化しても資本さえ投下すれば同等のものが作れるので。Androidでは差別化するのではなく、強調するような考え方に変えるのは大変かも。
  • メーカーの内部でも、戦艦ヤマト(汎用フルスペック)を1つ作るのではなく、空母(プラットフォーム)を造って上に乗るものを募集した方がいいんじゃない?という議論が進んでいる。ビジネスルールが変わってきているなぁという空気は一部で漂っている。
  • 外出時にAndroidを持ち歩いて、帰ってきたらドックに繋ぐだけでPCになるような世界になっていくんじゃないかなぁ。

イベントには430人を参加。TV班も来てたし、やっぱりこのタイミングでこの会の規模だと集まりますね。

個人的にも大満足の楽しい1日でした。

B会場のUst録画が見つからなかったので、見つかったら更新しときます。

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Written by maimuzo Android Market 掲載カテゴリ: イベント |

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